はぐれ者の行き着く先

テレビゲームを遊んで35年、渋好みゲームやりのおっさんがつづるゲームつれづれ記録。
どこにも需要のないどうでもいいことを、ドヤ顔で発信していくスタイル。

ピーター無双(DOD)

ゲーム近況

相も変わらずゲーム。仕事じゃ冴えないが、ゲームの中じゃ……なんていうネトゲの広告を地で行く毎日である。まあウルティマオンラインは最近水槽の面倒を見るのに終始してあまり構えてないんだけど。

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 SaGaは第三世界に突入。希望の星、ポールはすでにHPが800を超え、魔力も91。ほかの能力もモリモリ伸びて、まさにトップスターである。
 反面、超能力はろくなものを覚えないので半分諦めモード。なぜか4つ目は空白のままだし。まあ、なくてもバトルアクスで敵の頭をカチ割ってしまえばいい話なので、いいといえばいい。

 ジョンはまあボチボチ、人間なのでいくらでも未来はある。問題はジョージとリンゴで、やっとこさHP200程度のモンスターにそれぞれ変身できたが、うかうかしてるとこの期に及んでも当たり前のようにアルバトロスとか骸骨に戻りくさるので、おちおち肉なんぞ食わせていられない。
 そのうえ、モンスターは所詮やられ役ということなのか、よほど高位のものでなければ能力が低く、現状でもまともに使えない。まあふつうに遊べるんだし、当時も特に文句なく遊んでいたわけだが、しかしいまやってみるとだいぶスパルタンな仕様だなあ、とは思う。

 まあ白虎はふつうに倒すとして、朱雀は波動砲で即死するってのがウケる。神のチェーンソーはバグだったらしいが、これは仕様だと思いたい。2でも、ちゃんと育ててればビーナスがブレイクで即死するらしいし。こういう、無茶みたいな抜け道は俺は大好きだ。

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 ゲームを二本買ってみた。

・ドラッグオンドラグーン
 むかーし、これが発売されるかされないか、って頃にプロモ映像を見て、「敵の胸板にずぶしとめり込む重そうな剣」というビジュアルにちょっと惹かれたゲームだった。しかし、それを見ていた会社員らしき二人連れの会話を聞いて、今日に至るまでスルーだった次第である。
 いわく、

A「これ、どーっすかねえ。スクウェアのゲームだし、面白いんじゃないんですか?」
B「いや、かなり微妙。これやるなら、三国無双3やったほうがよっぽどマシだよ」

 見知らぬ方々、忌憚のないご意見をありがとう。

 で、先日ちょっとしたツテでプレイ映像を見ることができたのだが、どうにも垢抜けない印象がぬぐえない。しかし、ドラゴンに乗って天空で変な戦闘ポッドとバトルする光景はちょっとよさそうだったので、安ければということで探してみた。およそ一時間の散歩の道すがら、見つけたお値段は2500円、1800円、980円。なんだ一番後、どういうことだ。

 まあ、条件は満たしたのでさっそく買って、そんで本日ちょっと動かしてみた。うーん、なんかこう、いろいろともったりテイストでじれったいゲームだねえ。今は2章を終えたところだが、とりあえず真三国無双3がなんであんなにウケたかということの逆説的な証明を見たような印象である。
 というのが、基本的な操作系の構築がほんとに垢抜けてなくて、非常に操作しづらいのだ。カメラ操作、攻撃、防御、いちいちなにかこう引っかかるような印象である。正直、遊びづらくてかなわない。もちろんやってればそのうち慣れはするんだが、ほかと共用できない習熟なので、たぶんそのうち忘れる。やっぱり、プレイヤーが操作しやすいようにってちゃんと考えて作ってたんだねえ、三国無双は。

 三国無双はすでに6作、さらに派生作品も大量に出ていて、それでいて根幹となるシステム設計は3くらいからずっと変わっていない。少なくともガンダム無双2と三国無双3は、キャラとステージ構成が違うだけで、弱攻撃からチャージにつないで云々とか、システム面のフォーミュラ(※誤用かも知れんが、基本的な設計ってことであえてこの表現)は同じ印象を受けたもんである。
 これも、アーマードコアをやっていても思ったことで、できることならそういうフォーミュラの根本的な改善も視野に入れたほうがいいんじゃね? とは思うんだけども、まあそれでももともとの完成度が高いから使いまわしが利くわけで。ろくに手を入れないで、ちょっとした改変くらいで何作も打ち出せるんだから、やっぱりしっかりできてたんだなあ、とそう思うんだよね。

 その点このゲームはちょっと未熟といわざるを得ない。とにかく操作していて「なんでこうままならんのか」と感じることが多すぎる。どうせ作るなら、ライバル製品を遊んでみてノウハウを研究してからのほうがよいのではないか、と思う一品である。

・グランストリーム伝記
 ずいぶん前に友だちから借りてひととおり終わらせたゲームであるが、開始直後の爺さんの家(ティーセットがなぜか宝箱に入っている。そんなに大事か爺さん)のBGMが大好きで、それでお値段100円ということなので自分で買ってみることに。
 実際に武具を持ち歩くのではなく、魔法のブレスレットに形状や質量のデータを保存して戦闘になったときにそれを読み出し装備する、という風変わりなアイデアで、けっこういいセンスしてるなと思ったものである。また世界設定やシナリオもちょっと風変わりな部分があって、不思議な雰囲気を持ったゲームではあったと思う。

 ただなんというか、二人いるヒロインのうち、正ヒロインのデザインがどうしても好きになれなかったもんで、もう片方のほうもそんなに魅力のある感じではなかったのだが、「消去法によりお前に決定」的なそんなアレな流れでエンディングを決めたというアホっぽい記憶がとにかく鮮烈に前に出ており、一種アホゲームのような印象になってしまっている。登場人物がねー、イマイチ魅力ないんだよねー。
 あと、隠し武器があるのだが、隠し場所がなんと開始直後に一度しか入られない場所となっており、ずいぶん思い切ったことをやるもんだな、と思ったものである。

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 で、ドラッグオン〜を買ってきて、じゃあやってみるかなと思いプレステ2を動かしたところ、中にアーマードコア・フォーミュラフロントが入っていたのでそのまま起動する。
 このゲームは機体を組み上げたあと、戦闘行動の傾向を設定してあとは自動で戦うのを眺めるだけという、カルネージハートやスーパーメタルクラッシャーの同類なアーマードコアシリーズのスピンオフで、ほかのタイトルと違ってかなり平和な雰囲気の珍しいタイトルである。

 すでにストーリーは終わっていて、だいたいのチームには勝てる程度には仕上がっているのだが、5機ひと組のチーム戦の中で「戦える」といえるのは2機だけ。残り3機は出せば負けるだけというなんとも悲しい有様だった。これはちょっと、チャンピオンとしてはいただけない。
 で、それをなんとかしようと思って手を着け始めたのが運のつき、ドラッグオン〜なんか放り出して、そのまま午前5時まで調整を続けてしまった。なんだろうね、以前も同じことをここに書きつけているが、自分で調整した機体が戦っている光景を、ビールでも飲みながら眺めるのはさながらお気に入りの球団の試合をテレビにかぶりつきで見るようなそんな楽しさがあり、うまく決まれば大喜び、アホな負け方をしようものならブーイングという、まさに(性質の悪い)野球ファンのような楽しみ方そのものである。

 俺はこれけっこう好きなんだけどね、どうも一般的には評判がよくないようで、なんとこれを買ったのは新品1000円という酷い有様のときだった。自分で操作しなくても勝手に戦ってくれる「鑑賞ゲーム」ということで、もう少し評価されてもいいと思うのだが。
 いずれはカルネージハートもなんとかやってみたいんだけどねえ……ああいうロジカルな設計はとにかく苦手で、以前も「障害物をなんとか避けて歩く」というところまでしか組めなかったいきさつがあるので、たぶん一生シミュレーションモードが始まることはないと思う。機体のロジックが組めなければコマを用意できないわけで、俺はまずその点から敗北しているのであった。

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 来週のドラゴンエイジが非常に楽しみであるのだが、反面やらずに放置なゲームがまた増えるということでもあるのでちょっと気をつけないといけない。片付けられるものはすいすいすい、と片付けたいもんだね。

ドラッグオンドラグーン 所感

先日買ったドラッグオンドラグーン、俺的通称「ピーター無双」。ボチボチ進めている。
 シナリオなんかの手触りはかなり退廃的で好みなんだが、しかし初期印象のとおり、ゲーム本編の練りこみが甘く、やっているとけっこう疲れてくる。ほんとにねえ、素材はいいんだからもうちょっとなんとかしてほしかったところなんだけど。

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 このゲームは無双部分と空戦部分の2パートあり、今のところゲームの半数以上を占めるのは前者。で、とりあえずざっくり言ってしまうと、前者は劣化三国無双、後者は劣化スカイガンナーという印象を受けている。
 無双部分においては、先に無双シリーズをいくつか遊びこんでいるという点からもきつめの感想が出ているのだろうが、やっぱり全体的に「うまくないなあ」と感じる部分が多い。いわく、

・戦闘画面で撃破目標の位置を確認する手段がない
 右上に、近辺の敵の配置だけは出るのだが地形は反映されず、ミニマップの類もない。方向指示も出ないので、頻繁にインターミッションを開いて地図を確認しないと侵攻がままならない。

・マップが広大かつ敵の数が少なく、そのうえ同時描画も弱いのでなんだかさびしげな戦場の光景
 どうやら一度に敵を大量に表示させる、というプログラムが確立できてないようで、だいぶ近づかないと敵が描画されない。その影響か、マップの広さに比べて敵の配置はまばらになっており、あまり群がってくることもない。「地図が出ない」という点とあわせてだいぶだるい。

・ひとつひとつの動作のモーションがなんかイケてない
 どうも、モーションキャプチャーじゃなくて、手動でモデルの座標をいじってモーションを作ったらしく、なにか不自然さが残るモーションばかり。ダッシュは足の動きが上半身に伝わっておらず下半身だけシャコシャコ動き、武器の振り方も踏み込みや各関節の動きがイマイチダメで、重さを感じさせない。滑稽さすら感じさせる有様である。

・攻撃モーションもイケてないうえに使えないものばかり
 武器によってモーションや連続で振れる回数が変わるのだが、なぜか範囲の狭い振り方が好まれており、使いづらい武器が多い。斧なのに突きを出したときは目を疑った。
 それと、軽い武器は攻撃回数が15〜20近くまで伸びるのだが、敵はもれなく10回くらい連続攻撃を当てるとガード反撃を出してくるのでフルヒットは絶対に望めない。意味ない仕様。

・ドラゴンの、飛び道具に対する脆弱性
 二発くらい矢を射掛けられると、主人公を振り落としてさっさと帰ってしまう。こんなわけなので、空を飛んでいて矢が飛んできたとなったら即座に飛び降り、駆け寄っていって弓兵を斬り倒す必要が出る。まあ手際としては至極まっとうなものではあるのだが、もうちょっと耐えてくれてもよかったのではないかと思う。狙撃も嫌に正確だし。

・一見派手だが実は切ない絨毯爆撃
 ドラゴンは飛び道具持ちに対してはこのように圧倒的に弱いのだが、そうでない敵はこちらに対する攻撃手段を持たないということで、一方的にいじめることができる。しかしその辺を考慮されたものなのか、実はドラゴンの炎はあまり威力が高くなく、通常の攻撃では即死しないザコのほうが多い。
 なので、討ちもらした敵を倒すのには何度も敵の頭上を往復して炎を浴びせる必要がある。逃げない敵もどうかと思うし、何度も何度も敵の頭上をしつこく往復する光景もどうなのか。

・敵のロジックはこっそりいやらしく作ってある
 主人公の動作関係がイケてないこともあるのかもしれないが、複数の敵がタイミングをずらして攻撃をかぶせてくることが多く、防ぎきれなかったり一息に甚大なダメージをこうむったりすることが多い。カメラワークの悪さや、回復アイテムの出現頻度に問題がある仕様のため、かなり厳しい。
 敵の攻撃を防いだあと、ある種の敵が一切の隙なく延々剣を振り続けたのも参った。こちらが防御を解くまで殴るのをやめない、そんな風情。普通は防いだらなにかしら防御側を有利にする仕掛けがあってもよさそうなもんだが。

・カメラ最悪
 自分の向きに即時追従しないことと、任意の操作ができないためしばしば画面手前に向かって見えない敵と戦うことになる。いちおうガードボタンを押せば追従させられるが、少しでもカメラがずれればまた追従させなおしでだるい。

・回復アイテムの出現仕様がちょっとアレ

 最低16回、連続で攻撃を当てないと回復アイテムが出ない。武器によってつなげやすいかどうかがまるで変わるし、複数つるむとそれだけで戦闘が厳しくなる敵もいる中でこの仕様はけっこう酷。

 ちょっと考えるだけでこれだけ出てくる。で、この仕様でステージデザインも極端で、5面くらいから最低30分はかかる。一度など、広大なステージマップのほぼすべてを撃破目標が覆い尽くす光景に行き会ってしまい、ものすごく嫌な気分になった。さんざん苦労して潰してまわり、結局40分かけて終了した。アホか。
 こんなザマなのに中断セーブも存在しないので、始めたらキルorダイである。そもそもステージ中の展開がかなり爽快感の薄い、かったるい仕様なので、プレイを中断できないというのは疲労感を蓄積させる。キミら、ちゃんとテストプレイやった?

 空戦モードは、これもいくらか不満はあるが、陸戦に比べればまだまだ楽しめる程度になっている。カメラ追従は0にしとかないと遊べたものじゃないが。
 とりあえず、回避時の反応の遅れさえ自分でうまく対応できれば、ターゲットガイドはあるし攻撃は追尾弾になるしでそれなりに快適に遊べるんじゃないだろうか。少なくとも、陸戦で死んだことは何度かあるが、空戦でやられたことはまだない。

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 もちろんいいところもある。というか、これだけ文句を言いながらもやっているのはひとえに魅力も大きいからで、これがたぶん世の中でも評価が分かれている原因なのだろう。
 まずキャラ設定が容赦ない。主人公は過去のいきさつから「敵対勢力に属するものは躊躇も容赦もせず惨殺」という豪傑ぶりで、広大すぎて敵を見つけられない=目標を探して戦場を駆け回る、という光景もこの点からすると納得できてしまう。もちろんこの点ステージ中でも強調され、相棒のドラゴンには「わざわざ殺すためにお前は足を止めるのか」(どうでもいい敵まで根絶やしにするプラン実行中に)といわれるし、坊主の爺さんにはビビられる。台詞を聞いて笑ってしまった。

お主、笑っておるのか!? 弱いものを殺すのが、そんなに楽しいのか!?
(ゴブリン軍を空爆中に)

 主人公、序盤のちょっとしかしゃべらないのだが、テキストだけでもよいので心情描写は欲しかったところである。

 あと、幼馴染という友だちの男は早々と洗脳されて敵に転ぶのだが、こいつ台詞回しが一定してなくて、精神的に酷く不安定なものを感じさせる。女神にはいい声で「俺は強くなった」といって、その直後にコンプレックスを抱いているという主人公に対してはヘロヘロな声で「ボク強くなったヨ」とか言い出すので、かなりウケてしまった。のちの活躍も期待できるということで、すごく楽しみである。
 ほかにも坊主の爺さんはマニュアルの設定からしてあからさまに裏切りそうで、しかも声が家弓家正先生でどこからどう聞いても悪ボイス、裏切らないほうが変だ。もはや、「裏切らないだろうなこいつ」と疑うよりも、「いつ裏切るのかな!」と期待に胸を膨らますような有様である。エルフの女はマジで発狂しているというし、ヒロインもアレな性格だというしでいろいろと楽しみすぎる。

 それと、武器にいちいち設定文があって、習熟度合いを上げることでその武器の秘話が読めるようになっていくのだが、これも容赦ないものが多いようでかなりいい。上でも言っているモーションのだるさ、使えなさからくる憤懣も、この点があるからやってられるようなものである。

 今のところ気に入っているのは、「領主の狩猟刀」。本気で使えなくてだいぶ参ったが、設定文は最高だったのでまあいいかなと思っている。もう使うことはないだろうが。

 あるところに、狩りを好む領主がいた。彼は狩りの魅力に取り付かれており、しばしば意味もなく動物たちの命を奪った。この刀は、その領主が狩りのときに常に携帯していたものである。
 ある日、動物たちは「このままでは皆殺しにされてしまう。あの領主を始末せねば」と決起し、領主の城を取り囲んだ。
 それを見た領主は、「このわしに狩られたがっておるのか!」と大喜び。動物たちは、ろくな抵抗もできずに皆殺しにされてしまい、領土から動物は絶滅した。この領主は天寿をまっとうしたという。

 大爆笑してしまった。ほかにも、これは伝え聞きだが「殴られたものは一撃ごとに記憶をひとつ失う」という戦槌があり、それの逸話が「人生やり直したくてその戦槌で自分の頭を殴り続けた男がいた。目的達成を目前にしたとき、最後の記憶が失われる一撃は、彼の頭を粉砕した」というものらしい。どの武器のことなのかは分からないが、見つけたら使ってみようと思う。

 さっきちょっと触れたが、キャラクターの声もイカす。
 とある知り合いが「ドラゴンはピーターという歌手が声当てをしている」ということを言っており、ピーターといえば洋楽に教わった歌がコレで、「ヘェー」と思ったもんなのだが、しかし「主人公の声はなんか下手だ」という話で、ちょっと気になったので声当て担当を検索してみた。どうやら「池畑慎之介」という人物らしいが……どれ、経歴は。

ピーターその人じゃねえか

 なんでも仕事の内容によって名前を使い分けているということなのだが、ちょっとこれはウケてしまった。なるほど「武刃街」のガクト無双に続き、これはピーター無双なのだな、ということで定着を見た次第である。
 実際そう考えれば、主人公の語りはよかったのではないか、とさえ思えてくる。専門の声優でアレではちょっと……だが、歌手メインのときどき俳優、というのであれば、なかなかのものだろう。

 余談だが、声優という仕事ってすごく大変なんだなあ、とよく思う。というのが、脚本にある台詞を、ちゃんと感情を込めて、そのキャラクターとして「言わなければ」ならないわけで、「読み上げ」じゃダメなのよね。キャラクターに対する理解と、場面に対する理解が重要なわけだ。
 過去、なにかの番組で大塚明夫先生がお弟子さんにおっしゃったことには、「遠くから呼びかけるような場面の場合は、それに応じて声の出し方を工夫しないとならない」ということらしい。ナルホドたしかに本当に遠くに立って呼びかける、なんてマネはスタジオではできまいし、仮にそのような効果を出す機械があったとしても、機械仕掛けに頼ってそれをやるようでは所詮その程度、ということなのだろう。

 まあ俺なんかはそんなにアニメとか見てるわけじゃないし、声優の演技の優劣をそうそう語れるような身分でもないのでよっぽど酷いものでもなければこきおろしはしないのだが、そんな中でも「コレはダメだろ、学芸会レベルだ」と思った例が二つばかりある。
 ひとつがPSの「スペクトラルフォース」初作の主人公「ヒロ」の声で、声の出し方、抑揚がどちらもなっておらず、「なんでこれで通したの?」と疑うばかりの仕事に仕上がっていた。当然ながらそれ以後担当者の名前を別タイトルで見かけたことはないし、Wikiでもデッドリンク扱いになっている。ちなみにヒロの声は2から宮村優子先生にすげ代わっており、こっちは非常にいい感じで仕上がっている。

 もうひとつがアニメ「メガゾーン23」の主人公「矢作省吾」の声で、これはもうなんというか……キャラの感情を感じられないような、無残な「読み上げ」に終始している、といえば一番感じた印象に近いか。恋人役、ライバル役はそれぞれベテランの有名な人が受け持っているぶん特に主人公の声のダメさが浮き立っていて、見ていて本当にいたたまれなかった。
 なお当該アニメはロボットもので、スーパーロボット大戦にも登場している。ただそれはGBアドバンスの声なしタイトルで、それゆえに非常に救われている。もし万一今から声付きで出すのなら、主人公の声はビデオ2巻だかで担当されたという矢尾一樹先生に依頼しろ、と心の底から願う次第だ。もっとも、塩沢先生がもうこの世にないので、キャストの完全再現はもう無理なんだけどね……。

 余談が長くなった。まあともかくこのピーター無双、なんしろ時間を食うので平日にやるとろくなことにならないのだが、しかしなんとか最後まではやってみたいと思っている。せっかく買ったんだし。
 たぶん、エンディングはひとつふたつ見たら終了なんだろうが、それでも十分値段ぶんは楽しめることだろう。

 ドラゴンエイジは支払済みで、発送済みの連絡が来ている。まあ……届いたところでしばらくは封印になるだろうが、これもまた楽しみである。

ドラッグオンドラグーン 初回クリア

初回プレイなので、ドラゴンを礎にする結末で固定だという話。
 エンシェントドラゴンと、ラストの「ガンダムと正面から取っ組み合えるサイズの童女」にてこずらされたが、まあなんとか解けたよ。

 最後まで通して遊んだ印象は、やはり初期印象から大きく変わることはなかった。全体的に、操作性やカメラワークといった、ゲームプレイに重要な部分が整っておらず、かなり遊びづらい。
 まあある程度慣れればちゃんと動かせるようにはなってくるが、しかしこのご時世に「最低限動かすのにもある程度の熟練を要求する」というような調子だとかなり客を選ぶことになる。やはり、ふつうに触って問題なく、ストレスなく動かせて、そのうえで難易度にあわせて熟練していくようなバランスのほうが遊んでいて楽しいだろう。

 シナリオは本当に魅力的で、シチュエーションやキャラの描き方も実に惹かれるのだが、とにかくゲームプレイにストレスが多く、その点が非常に残念だ。シナリオやミッション内容はこれでぜんぜんいいので、ゲームプレイ部分だけ強化して売りなおしてほしいくらいである。いや、ほんとにそう思う。
 陸戦部分はモーションが固くてイマイチ暴れている気がしないことと、敵がまばらでイマイチ暴れて(以下省略)、あとカメラワークが問題。モーションだの敵の配置だのは慣れれば気にならなくなるが、カメラワークはライジングザン以上に慣れられない。それと、フィニッシュブローが結局同じ動作ばっかりなので、あまり闘いに幅をもたせられないというのもちょっとさびしい。

 空戦部分は、ドラゴンの操作に対する反応がワンテンポ遅れているような感じなのと、そもそも移動スピードが遅いので回避がなかなかうまくいかないのが問題。特にラストの闘いは攻撃パターンが単調ながらもかわしがいのありそうなものが多いので、それこそスカイガンナーのような良好なレスポンスと操作(特にパワースライド)で遊べたらどれだけ楽しかっただろうか、と思う。
 逆にいうと、このゲームではとにかく避けられず、しかも被弾のダメージもでかいので、何も考えずに飛んでるとすさまじい勢いで体力を削られてあっという間にドラゴンがへろへろ墜落するという惨劇が待っている。ちゃんとテストやったのかこれほんとに、という死に方なので、逆に一度体験してみてほしい。

 とりあえず、仲間を一人も見つけられなかったり、またエンディングが変化し始めるという話なので、また一通りを流してみる所存。いきなり別の契約者「レオナール」が仲間になったりして、ちょっと新鮮だ。
 このレオナールというおっさん、なんか性格付けにすさまじくクセがあるらしいのと、おっさんにくっついている妖精の罵詈讒謗がすさまじいのでこの先超期待である。ほかに、昔聞いたエルフ女の発狂っぷりも期待している。

 結局、童女と一緒にしゃべっていたウイグル獄長の声は何者だったのだろうか? 倒したときの絶叫は衝撃的すぎて爆笑してしまった。
 このゲーム、いちいちセリフがウケるのでその点でも気に入っている。主人公の「帝国のダニめ、死ぬがいい!」とか、坊主の「殺しがそんなに楽しいのか!?」、ドラゴンの「女神とはいえ、女だぞ?」とか強烈なセリフが多いんだよね。仲間もこのペースだと増えていくだろうし、それぞれの味付けも今から楽しみである。

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 ドラゴンエイジももちろん非常に楽しく遊んでいる。冒険今ぞ真っ盛り、という感じだ。大して変わらないかなと思っていたドラゴンスレイヤーの効果が実は絶大だったという事実にかなり衝撃を受けたりしている。考えてみれば、一撃ごとにダメージの差がどんどん開いていくんだから、それこそドラゴンスレイヤーはさまさまって感じなんだよな。
 カジュアルはかなり楽だという話を二方向から聞いたが、やっぱりノーマルくらいがちょうどいいと思う。時々壮絶なやられ方をするのがまたいいんだ、これが。そのくらいでこそ冒険ヨ。

 実績埋めつつ、となるとあとドワーフ貴族とドワーフ平民、魔術師に森エルフか。で、これのどれかに極悪人を混ぜ込まないとならないんだが、期待できそうなのはドワーフか? どっちも開始シナリオがきっついらしい。
 あとベッドイン関連については個人的にものすごく困っているんだが、どうしたもんだろう。やろうと思えばやれるがしかしこう、抵抗があるというか。

 3月に拡張が出るんだって? であれば、まだまだ楽しめるってことだから、そんなに急がなくてもいいかね。アムガラックのハードもあるんだし、気長に行こう。

爆笑レオナール

ピーター無双で仲間になった「レオナール」というおっさんだが、こいつに関連するステージが本気でウケる内容で、非常に気に入ってしまった。

 このレオナール、家を離れて何事か遊び歩いていたところ、敵役の「帝国軍」に家族を殺されてしまい、絶望して自殺しようとする。しかしどうしても踏み切れず、死ぬに死ねずに悶々していたところを妖精につけ込まれて契約させられたといういきさつの持ち主。
 一見すると気の毒なおっさんなのだが、このおっさんどうやら同性に限る小児性愛の性癖があるらしく、その点でよく妖精にイビられる。このイビりっぷりが極めてイキイキしており、聴く価値の非常に高い逸品なのだ。
 ちなみに妖精は声:宮村優子で、かわいい声でノリノリでおっさんをイビりたてる。マジで楽しかったんだろうなきっと、と思わせる輝きがところどころに感じられる、すばらしい演技だ。そして当のおっさんはそれが事実なだけにああ、とかうう、とか呻いて謝るしかないという悲惨な役回りばかり。主人公に対しても似たようなもんで、なんかあるたび土下座して謝っている。

 この掛け合いだけでもかなり高得点なのだが、レオナール固有のステージに入ると「出てくる敵は少年兵ばかり」という狙い澄ましたシチュエーションになり、このステージが実に最高だった。おっさんは「まだ若い子供たちなのだ、どうか見逃してやってくれ!」とひたすら懇願を続け、その横で妖精が「ほーら、お好みのオコサマたちだよォ? いい人ぶって、どーせケツが目当てなんだよなァ? あんた欲望に忠実だねェ!」みたいに延々囃し続ける。
 そしてそんなステージの課題は「若いとはいえ敵だ。容赦なく皆殺しにせよ」という、実に主人公にマッチしたもの。四回くらい課題の文面が変わるのだが、全部「新兵どもを惨たらしく皆殺しにしろ」という主旨のもので、やっていてステージ終了までずっと笑いが止まらなかった。あれほど笑ったのは久しぶりだった。

 いやあ、ここに来てこのゲームのシナリオの魅力を再確認した次第だ。ていうかほんとに、何度も繰り返すようだけど操作性をはじめとするゲームプレイの部分がとにかくきつくて、かなり大変なんである。
 しかし、空中要塞に入った辺りから俄然シナリオが面白くなり、それにともなって操作にも慣れ始めている。やっぱり、ゲームをやるなら何かしら、どこかしらに魅力を見出して、「やりたくてやる」という図式にしないとだめだね。

 残る仲間は二人。一度解いているので、もう攻略情報を見始めてもいい頃合だ。まあたぶんそう苦労せずに見つかるだろう、そうなれば残りの二人もいい具合壊れているらしいので、またぞろシナリオで大爆笑できるんじゃないかと踏んでいる。実に楽しみだ。

ドラッグオンドラグーン エンディング二つ埋め

なんか、分岐条件さえ押さえれば全部のステージをやる必要はないらしい。だいぶ気が楽になった感じだ。
 今日埋めたのは、ドラゴン一匹と戦って倒し、その後に数万のドラゴンの群れに単身突入するというものと、そこらじゅうを「敵」が埋め尽くす、文字通りの地獄絵図を命がけで解消するというもの。もうひとつ、甦った女神と戦って倒すというルートも開いてはあるが、敵の攻撃に順応しきれておらず、まだ解けていない。

 しかし、なんだろうねこれは。ドラゴンと戦う、なんてのは「あー、こりゃ死ぬだろうね。がんばれピーター、未来はお前とともにある」とか思うくらいで特に陰惨さは感じられない(まあ、主人公は確定で死ぬし世界も粛清されるだろうから、うれしい結末ではないが)のだが、地獄絵図の話はクライマックスから結末までの流れが非常に衝撃的で、陰惨とかそういうレベルではなく「恐ろしい」の一言に尽きる。
 ブラウン管に映った悪夢の世界におののきながらゲームを進めていて(これに限っては、『遊んでいる』という表現は無理だろう)、なんというか「地獄というのはこういうものなのだろうな」と心底思った。これまで数々の芸術家が「地獄」というものを表現してきているが、今日見たこの光景が一番地獄という名にふさわしいと思う。

 もうひとつ、今も言ったとおりまだ解けていないのだが、女神が甦るルート。これの、戦闘前のデモがかなりキていて、なんかしばらく脳裏からあの光景が離れそうにない。
 とりあえず、「美しいもの」と定義されている何かがひとつの「パーツ」になって、明らかに人外の挙動をする、というのはああもショッキングなものなのか、と感じたとだけ言いたい。ここ10年くらいで見たり触れたりしたいろいろなメディア、出来事のなかで一番ショックを受けている。

 人外の挙動というのがどういうことかといえば、漫画「グラップラー刃牙」で愚地館長と勇次郎が戦ったときの「散眼」、アレをそのまま映像として浮かべればいい。漫画だとギャグ一歩前だったけど、実際見るとショッキングよアレ。
 なんか、自分は好みの問題もあって腕飛んだり足飛んだり首飛んだり、ってのは割と平気なんだけども、逆にこういう「要素のギャップ」ってんだろうか、整ってるはずのものが異常な動きをしたりするというシュールなものに弱いのかもしれない。

 先日の、レオナールがらみの展開とかライバルの若者(声:唐沢寿明)の怪演技、童女の二重ボイスの語り(『オガァザァァン』)など最高にウケるところも多くある。しかしちょっと、この結末関連は笑えないというか、すでに「恐怖」である。アリオーシュやレオナールの最期の一幕も、ただ「恐ろしい」としか思えなかった。
 とりあえず、道徳とかそんなもん抜きにして、これは子供にやらせたらいかん。変なトラウマを植えつけかねない。

 なんだろう、ゲームというメディアでこれほど「恐ろしい」ものを作れる才能というのはものすごいと思う。ホラーゲームなんかもときどき触っているが、俺の場合はどうしても「ゲーム」という状況、「自分は安全なところにいる」という事実が前に立ってしまって、恐怖を感じるよりも先に「突破する方法」に考えが行ったりしてしまうものだ。
 だからクロックタワーとかダークメサイヤ、サイレントヒルなんかもしまいにはマップをすべて覚えてしまい、どのように状況に対応するかも冷徹に実行するだけになってしまうのだが、このゲームはもうそういうレベルじゃなかった。実際問題、ドラゴンエイジで返り血まみれになりながら敵の首をはねる光景のほうがはるかに健全に見えるくらいだ。

 まあもちろんビビってるだけだと解けないからちゃんと進めるけども、しかし頭のどこかしらにずっと気味の悪い何かが残っていたわけで。本能に訴えかける恐怖と嫌悪、という点でこれはトップの仕上がりだと思う。
 繰り返すが、操作性やカメラといった根本的なゲームのデキはかなり酷い。しかし、それをおいても熱烈なファンが付くというのもこの内容なら納得で、もしこれに興味を持った向きは、劣悪なゲームプレイに耐える覚悟を決めてから手にとってみて欲しい。ものすごい体験ができることは請け合える。

 あ、あと動画サイトで簡単に映像が見られるはずだが、やっぱり実際に自分でやってこそのこの衝撃だと思う。なので、興味がある向きはそういうのはシャットアウトして、自力でがんばって欲しい。ほんとにね、すごいよこの光景は。
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